『自己とは何か?』

バーナデット・ロバーツの『自己とは何か?』のチェック中だが、まう何ヶ月も掛かってゐる。編集者を待たせまくってゐて大変申し訳ない状態だ(苦)。

かなり難解で、カントの『純粋理性批判』や難解な哲学書を読んでゐるやうな感覚で、ぜんぜん読み進まない。少し読むだけでくたびれる。気が散ってしまふ。
会社の業務と並行して進めることは不可能に近い。どこかにこもってチェックだけの毎日を送りたいが、こもったとしても気が散ってしまふかもしれない。読むのがしんどい。

読むのがしんどいが、究極のことが書かれてゐるので、だうしても確認しておきたい(笑)。
覚醒・悟り・非二元の本質のことが書かれてゐる。
トニー・パーソンズが極北とすれば、バーナデット・ロバーツは極南だ。

前に『無我の経験』を出したが、その本は体験談なのでわりと読みやすいが、今回の『自己とは何か?』はそれを論文調にしたものだ。

『無我の経験』はタイトルを間違へてしまった。原書のタイトルが”The Experience of No-self”といふもので『無自己の体験』とすべきだった。
今度、増刷する機会があればタイトルを変へようと思ふ。
なぜなら、『自己とは何か?』では「無我(No-Ego)」と「無自己(No-Self)」を明確に分けてゐるからだ。

がんばらないと。
他の本もたくさん編集者や著者を待たせてゐるので、気持ちはあせるばかり。