魂のこもった演奏

同じ演奏でも、魂のこもった演奏と、さうでない演奏がある。
魂のこもった演奏は、音楽の精霊が演奏家に息吹きを吹き込んで音楽が奏でられていく。それが聴く者を感動させる。
魂のこもった演奏は、魂がのった演奏。
その演奏には、何か真実がある。

魂のこもった演奏は、魂を込めようとした演奏ではない。さういふ演奏には真実がないやうに思ふ。
演奏者の内側からにじみ出る何か。

人生の目標や会社の理念は観念

11月頃に出版予定の金森さんの新作は小説形式でけっこう面白い。
いろいろなことが会話で展開されるが、「人生の目標はただの観念」みたいな会話もある。

人生の目標なんて、頭ででっち上げたもの。使命も同じ。エゴ。
実際には何もない。
ただ流れがあるだけ。

弊社も会社の理念として「人々の目覚め」を掲げてゐるが、これも頭だけだ。
たくさんの目覚めの書を出してきたが、いくばくかの人たちの目覚めの役に立ってきたのかな。

「人々の目覚め」が単なる観念ならば、会社存続の意味は?

何のためといふ妄想で生きていくのはいつかおさらば。まうおさらば?
そのとき会社はだうなってゐるか。
なるやうになってゐるのか。