菩薩行

菩薩行といふと何か自力的なイメージがある。
自分が人を救ふ、みたいな。

ただ、救ふべき「自分」といふのはゐない。

みんなが悟るまでこの世界に残る、といふのは英雄的ではあるが、
「誰が」残るのか。誰も残らない。

自分がゐない以上、自分は無力だ。

では、誰が救ふのか。

自分を超えた力が、救ふのか。

神が救ふのか、キリストが救ふのか、阿弥陀如来が救ふのか。

救ひとは何なのか。
救はれるとは何なのか。