第四の体

グルジェフは、自己想起した主体(覚醒した主体)にして<不死なる私>として「第四の体」のことを傳へてゐる。
肉体(動作センター)、感情体(感情センター)、思考体(思考センター)の三つの体を統括するものとして「第四の体」の存在を提起した。
通常の人間は、「第四の体」は持ってゐない。
単なる三つの体をもつ機械にすぎない。反応物体だ。この世界だけの対応機械。
第四の体(覚的主体)をもったときに、この世界の対応だけのあり方を超え、それに影響されない<不死の私>を持つことができる。

第四の体とは、非二元(ノンデュアリティ)に目覚めた意識のことである。
第四の体を作るためには、結晶化をしないと形作れない。
目覚めの意識(覚醒意識)が定着しないと形作れない。
結晶化には何年もかかる(何十年も)。

何年もかかるといふ点では、『奇跡のコース』のワークブックも365項目あり、
かなりの日数を要する。
『奇跡のコース』も第四の体を作るためのワークなのかもしれない。
生老病死の無常なる非実在の幻想世界から不死なる実在の世界(神)の意識に至るための。

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