大峠と身魂磨き

『よひとやむみな』では「大峠が近々来るので早く身魂磨きをしてくれ」と説かれてゐるが、
大峠といふ天変地異や世界規模の戦争は、客観世界(相対世界)での出来事だ。主客の世界の出来事だ。
主客を超えた世界(真我)では、相対世界がどうなろうと関知しない。
ラマナ・マハルシは、戦争が起こってゐる世界について聞かれたときに、「世界の事は世界に任せなさい」と言った。
身魂磨きとは、覚醒することによって主客を超えた意識で生きることであり、そうなることによって大峠だらうと何だらうと物ともしないで生きられることを指してゐる。

戦争や環境破壊は人間のエゴがなくならない限りなくならないし、天災もなくならない。
反戦運動や環境運動等、現象界(相対世界)を変へようとしても変はらない。
ただ眺めるしか(覚醒してゐるしか)ない。
相対世界に住みつつ相対世界の住人にならないこと。
そして身近なところで備えるだけ。備えられなかった諦めるしかない。
主客を超えた世界の住人になること。