過去こそ真実

非二元系やスピでは、「今ここ」が大事、または、それしかない、といふ。
しかし、過去のみがリアルであり、真実ではないかと思ふ。
過去のみが生き生きとており、「みんな生きてゐた」といふことを感じる。
今は何もない。まして未来は。

ただ、寝てゐて、ふと過去の記憶がありありと甦ってきて、もうそこには戻れないのかと思ふと、むしょうにつなくなってしまふ。だうしやうもなくなってしまふ。
そこで、できるだけ過去の記憶に戻らないようにする。

文学体験といふのも、そこにあるのかもしれない。
音楽や絵画もか。

Ólafur Arnalds – Ljósið