ノーマインドとマインドフルネス

最近、マインドフルネスが人気だ。
もともとは仏教の上座部仏教が東南アジア等に南伝した南伝仏教の行法のヴィッパーサナ瞑想のことだ。
「自分に気づいてゐる」行法のことのやうだ。普段、われわれは「眠ってゐる」(グルジェフ)から、
それから脱出するためには、「自分」に気づいてゐる必要がある。

ヴィパーサナ瞑想から宗教色を取って、西洋でビジネスマン向けやうつを治すための認知療法等に取り入れられ、名前も「マインドフルネス」と名づけられ、(ちょっと)一般化してきてゐる。

「マインドフルネス」って、名前だけからすると、「マインドがいっぱい」という印象をもってしまふ。
本来は覚醒を指すのに、「マインドだらけ」だ(苦笑)。妄想がいっぱい。

「ノーマインド」は、禅の「無心」から来てゐる。こちらも達磨がインドから南まわりしてきて中国に持ち込んだものだ(インドからチベット経由での中国への伝来は大乗仏教や密教)。
内容は、「マインドフルネス」と同じやうなものだ。
名前が正反対といふのが面白い(笑)。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です