尸解仙(しかいせん)とは、道教の言葉で死んだときに肉体が消える人を指す。
チベットのボン教やチベット仏教のゾクチェンでは、ゾクチェンの修行ができてゐる人は死ぬときに、徐々に体が小さくなり、最後には消えていくといふ。そして虹の体(レンボーボディ)になる。
イエスも肉体が死んだとき、洞窟の墓場に入れられ封じられてゐたが、翌日明けてみたら肉体が消えてゐたといふ。その後、弟子達や信奉者達に肉眼で見える形でしばしば現れたといふ。虹の体を獲得し、物質化に近い状態まで変成もできるスキルを身につけたのだろう。しばらく見える形で現れたといふが、その後は見える形では現れなくなった。虹の体のまま活躍してゐるのだらう。
イエスはまさに尸解仙だ。
尸解仙は日本でも国安仙人ほか、何人かゐるやうだ。
生きてゐるときに昇天する「白日昇天」も、死ぬ時期が来たとわかって昇天する(肉体を消す)のだ。
ゾクチェン修行者が死ぬときに、テントに入って死ぬ準備をして消えるやうに。
みんなある意味、尸解仙だ。
イエスも道教やゾクチェンのやうな修行をしてゐたのかもしれない。