『奇跡のコース』では、この世界は神が創ってゐない不完全なものといふ。
いつまでも不完全であるが故に、この世界には希望がない。
ラマナ・マハルシも「この世界のことは、この世界に任せない」と言った。
この世界はだうしやうもない。この世界には希望がない。
では、この世界でないところに希望はあるのだらうか?
神の世界に希望はあるのだらうか?
神の世界の希望って何?
神の世界にあれば何の希望もないのではないか。
希望をもつ必要がない。
パウロは、
「信仰と希望と愛、この三つはいつまでも残る。その中で最も大いなるものは愛である。」
と言った。
パウロの言った希望とは?
今、自分にはほとんど希望がない。
あっても希望なき希望。
希望と言ふとき、何か心が開くイメージがある。
なぜ開くのか?
望みが叶う可能性があるから?
死が待ってゐるこの世界で望みが実現しても、やがては消えてゆく。どこかで望みが死によって断ち切られる。
何の結論も出ない。