仙道の技術に、練精化気、練気化神、練神還虚、還虚合道といふものがある。
人間の構造を、精気神の3分類で分けてゐる。精は物質性の強いもの、気は気、神は意識。
グルジェフの動作センター、感情センター、思考センターにも通じるものがある。
仙道もグルジェフもどちらも物質的に人間の構造をとらへてゐる。
低次の物質から高次の物質への変換を説いてゐる。
練神還虚とは、練気化神で練った陽神(聖胎・玄胎)(トゥルパ?)を頭頂から出神させて、不滅の身体を作っていくことと一般には言はれてゐる。
それとは別の見方もあるのではと思った。
それは、覚醒のことであると(笑)。
練神とは、意識を練ること。還虚とは意識が虚空の意識まで広がること。還ること。つまり覚醒意識になることだ。
還虚合道とは、覚醒意識になって道のままに生きていくこと。道と一つになること。
仙道は物質的な見方が強いけれど、実は覚醒の道なのかもしれない。