リチャード・シルベスターさんの見解だと。一瞥(最初の目覚め・覚醒)は瞬時のもので、「空」(くう)の体験だといふ。
一瞥後には、また「自己」が戻ってくるといふ。
でも一瞥体験が忘れられず、絶望の状態がしばらく続くと。
そして、あるとき「空」と同時に「満たされてゐる何か」を感じるやうになるといふ。
「満たされてゐる何か」とは、別の表現では「無条件の愛」だといふ。
「空」と同時に「満たされてゐる何か」(無条件の愛)を感じるやうになると「解放」が起り、
それ以降「自己」は戻らないといふ。
無我のまま事象は起るままに流れていく。
「無条件の愛」のまま生きていけば、自己が脱落したままになり、それ以降、覚醒のままに生きていくことになる。