歌手が覚醒剤を使ってゐたかだうかで捕まったやうだが、覚醒剤と覚醒は名前は似てゐるが全然違ふものだと思ふ。
覚醒剤で得るものとは幻覚なのかなと思ふ。歌手が使って気持ちよくなるのであれば、ある種の興奮や恍惚のやうなものなのだらうが、覚醒(悟り)には興奮は伴はない。静けさの中に喜びがあるといふ意味では恍惚(忘我・エクスタシー)的な要素もあるが、むしろ至福とも呼ぶべきものだと思ふ。
覚醒剤にはいろいろ種類があって、作用もまちまちなのかもしれないが、中南米の先住民もサボテンやアヤワスカによって幻覚を起こし、秘儀?を行なってゐた。
さういふ幻覚によって、何を得やうとしたのか?
この現実を超える?
覚醒(悟り)は幻覚とは異なる。
日本は遅れてゐるが、大麻は、オランダやアメリカで国から認められてきてゐて、世界的な方向としては大麻は認められ方向にある。日本もいずれその流れに沿うことのなるだらう。
日本は、アメリカに占領されて大麻を禁じられ、そのアメリカが最近、大麻を認めてゐるのだから皮肉なものだ(苦笑)。
大麻なんて、ただの法律の問題だ。善悪とは別の話。法律で合法になれば逮捕者も出ない。
大麻も、でも覚醒とは異なると思ふ。
大麻が何をもたらすか知らないが、さういふものがなくても覚醒(悟り)は起こる。
幻覚剤は、中毒にはなるが生き方を変へない。
覚醒(悟り)は、認識を変へ、生き方を変へる。
神(それ)を認識する。
覚醒剤(幻覚剤)は、神(それ、超越者)を認識するのか?
覚醒剤(幻覚剤)は、中毒になり、社会性がなくなり、国(政府)にとっては厄介でマイナスになるので
取り締まってゐるのだらう。税金ももらえないから。
覚醒剤(幻覚剤)とパソコンのヴァーチャル・リアリティとはだう違ふのか?
似てゐるのかな?
また、覚醒剤(幻覚剤)と小説や映画との違ひは?
もうひとつ疑問なのは、危険ドラッグ(合法ドラッグ、脱法ドラッグ)は合法なのかだうなのか? 法律的には合法のやうだが。合法なのに取り締まるといふのか。危険だけれど法律では禁止にできないものなのか。よくわからない。
覚醒剤にしても危険ドラッグにしても大麻にしても国がらみで問題がいろいろありそうで不鮮明だが、覚醒(悟り)とは何の関係もない(苦)。
国が悟った人間を取り締まったら、大変な世の中になるな(苦)。
過去の日本では、悟った人々に幕府や政府の人たちは敬意をはらってきたけれど。
ヨーロッパの中世では異端とされかねなかったが。