希望の言葉

皆は希望の言葉を欲しているらしい。
なぜだらう。

どこに希望があるのだらう。

地球の環境や社会の構造にほとんど希望がないのに。
人間のエゴの愚かさよ。

また、お釈迦さんが四苦八苦を言ってゐるのにどこに希望があるといふのか。

この世は幻想だと言はれてゐるのに、希望の言葉に何の意味があるといふのか。

快楽(欲)を満たせるところにのみ希望はある。
刹那的、生物的な希望が。
それ以外に何の希望があるといふのか。

会社経営の厳しさよ。

主客を超えたところにのみ、〇〇がある。
〇〇は言葉にはできないもの。
あらゆる言葉がかすめるが、ズバリの言葉がない〇〇。

『ヴィギャン・バイラヴァ・タントラ』

ついに『ヴィギャン・バイラヴァ・タントラ』が発売になる。

今まで覚醒系の本では、西洋のノンデュアリティの本、インドの聖者の本、チベットのゾクチェンと紹介してきたが、今回は、インドのカシミール地方のシヴァ派(シャイヴィズム)の覚醒本を出すことができた。

『ヴィギャン・バイラヴァ・タントラ』については、数年前に出した『カシミールの非二元ヨーガ』の中で少し紹介されていた。
『ヴィギャン・バイラヴァ・タントラ』についての本は、英語の本で何冊か出てゐて、どれにしようかと思ったが、この本を選んだ。
解説が結構いい。
瞑想法と非二元の解説がうまくマッチしながら解説してゐる。

瞑想法は112あって、世界中の瞑想法の原点とも集約とも言へる。
呼吸の瞑想法、空を見る瞑想法、マントラを使う瞑想法、スシュムナー管を使い瞑想法etc.

瞑想法以外にも、非二元の解説が秀逸なところがある。

インドでベストセラーになるだけのことはあると思った。

興味のある方は読んでみてください。

日本の危機の一部

海温の上昇や環境問題だけでなく、日本の構造自体が危機に瀕してゐる。

日本の会社337万社のうち、8割の261万社が後継者が決まってゐないといふ。
数年後か十数年後には、261万社の大半の会社が消えてゆく。
650万人の雇用が失われていくといふ。
日本の会社の99.7%は中小企業といふ。

日本の農業人口は2005年に224万人だったのが、2022年には122万人になった。
17年で100万人の農業に携わる人が減った。

政府はこれらに対して何もしてゐないやうに見える。
マスコミも取り上げない。

日本の会社がダメになることや、日本の農業がダメになることに対する対策を何もしてゐない。

日本の食料自給率も低い。

自民党は何もできてゐない。
野党も何もできてゐない。
マスコミも問題提起してゐない。

このままでは、日本は滅ぶ。環境問題以外でも。
あまりに無策。

じりじりと死に向かって進行中。

138億年の歴史

ビッグバンが起こってから138億年年経つといふ。
(この前まで137億年といってゐたが。137といふ数字がキーみたいなこともいはれてゐたが)

138億年で、どれだけのことが行われてきたのだらう。
地球誕生から46億年といはれてゐるが、いろいろなことがあったのだらうな。
人類が誕生してからも、様々な歴史があり、個人や先祖の歴史もいろいろあったのだらうな。
無数の出来事があって、今に至ってゐる。今現在も無数の知られてゐない(知らない)出来事が起こってゐる。

これって何なのだらう。
数々の途方もない出来事が織り成されながら、宇宙が紡がれていく。
これからも何億年か、それ以上かが紡がれていく。
個人の意識や出来事は、その膨大な中のほんの少しに色を染めてゐるだけだが。

そんな中であくせくしてゐる。

世の中の大部分は悪人

世の中の大部分は悪人のやうだ。
2割は、人を苦しめる悪人。
6割は、自己保身に走り、他の人はだうでもいい人。
2割が、善人。人を思ひやれる人。

8割がエゴの人。

それが相対世界の実相か。
それで世の中が動いてゐる。

善人が増えることはないのだらうな。

治安の比較的いいと言はれる日本と治安の悪い他の国では比率が違ふのだらうか。
治安がいいと言はれてゐながら、犯罪が結構多い日本。

相対世界を超えた視点で相対世界を視る。
半分、相対世界に身を置きながら。
半分、相対世界に身を置いてゐる自分は悪人か(苦)。

今ここ

「今ここ」って、覚醒とはあまり関係ない。
「ここ」も「そこ」との相対概念だし、「今」も過去や未来との関係の中にある相対概念。
この世界(相対世界)の概念。

「ここ」ではなく「遍在」
「今」ではなく「永遠」

この世界を超えること。

「今ここ」なんて、ただの概念。

なんで「今ここ」なんて説いてこられたのだらう。
わかってゐなかったのかな。
あるひは、思考を超えるための一時しのぎの方便か。

できる翻訳者や編集者は少ない

翻訳の上手な方はなかなかゐない。ゐてもちょっと変はった人だったりもする。
上手な翻訳であれば、編集者は苦労しないが、上手でない翻訳文を読める文章にできる編集者は少ない(ほとんどゐない)。
上手でない翻訳文もピンキリだが、主語と述語がつながらなかったり、何か日本語として文章が変だったり、頭が変になりそうな文章だと編集者のリライトのレベルを超えるので、その翻訳は使えない。訳し直し。
下手でもなんとかなるレベルであればいいのだが。

できる編集者に苦労を掛けてきた20数年だった。

できない編集者に掛かると質がよくない本になる(嗚呼)。

凡人

何の能力もない凡人である自分が、よくここまでやってこれたなと人から言はれて、さう思ふ。
何もやった感はないけれど、エゴのかたまりで、向こう見ずで勢いでやってきたと思ふ。
運が良かったのかな。運だけで、ここまで来た。まわりの人たちのおかげでここまで来た。
何の能力もないのに、不思議。
苦労の連続ではあるけれど。苦しすぎる。
凡人だからしょうがないか。
だうしやうもないところがあるので凡人以下か。