心理学は苦手

心理学はうだうだしてゐて苦手である。自己愛の世界。
また心理学は平面の世界を扱ってゐる。縦軸がない。神や信仰や悲劇性がない。
ライトスピも同じやうなもの。ライトなだけあって深みがない。

名人や巨匠や職人は、何年も修行し、自ら何かを会得し、磨き、そぎ落とし、そして人を感動させる何かを体得する。神が宿る? 神聖な何かが顕現する?
ライトスピにはさういふものがない。
手短に何かが得られる、といふタイトルばかり。
それで得られるものとは何なのか。ぴーひゃら。

今の自分はライトスピでもディープスピでもない。
何かほとんど諦めてしまった。何も達成しようとも思はない。達成しようとしないから名人にも巨匠にも達人にもなれない。かといって手軽に願望実現なんてとも思はない。何の意味もない。
もう年で死ぬだけといふ感じだ。死ぬ人間に願望なんて意味がない。
やれることはやったし、あとは惰性なのか。
体力も気力も落ちてゐる。
あとは後進に任せるだけ。
遊子、ひとりたたずむばかりなり。

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